開発の経緯としましては、ヨウ素剤の医学的利用は、臨床の場では主に甲状腺疾患、そして東日本震災での原発事故の際にヨウ化カリウムとして注目されていたに過ぎなかったが、古くから甲状腺疾患はもとより眼科領域でも炎症性眼疾患、網膜疾患に用いられまた喘息などの呼吸器系疾患さらに神経系疾患、動脈硬化性疾患に用いられその有用性をみとめられていた。

このヨウ素をコロイドヨードとして製剤化しそのすぐれた薬理効果をがん、難病などの治療薬として臨床の場で安全に使用することができるようにしたものである。コロイド化したことにより使用法は多岐にわたり、また組織吸収率を高め、その効果も計り知れない。今世紀日本で開発された薬剤の中でも画期的なものであるといえる。

コロイドヨードは、内服後吸収され血中ではヨウ素イオンとなり甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンとなる。その後、ヨウ素は蛋白結合甲状腺ホルモンとして放出され全身に供給される。コロイド化によりヨウ素の吸収率は飛躍的な高値となっている。ホルモン合成に関与しない過剰のヨウ素はヨウ素イオンとして速やかに排出される。

効能・効果としては、ヨード不足による甲状腺腫・甲状腺機能低下症、加齢黄斑変性、中心性網膜炎、網膜出血、硝子体出血・混濁、網膜中心静脈閉塞症、小児気管支喘息 喘息用気管支炎がん、難病、ウイルス性疾患に効果が認められたことである。しかも胃腸障害、アレルギーなどの副作用はほとんど認められない。

コロイドヨード液の薬理作用については、消化管よりヨウ素イオンとして血液中に吸収され、この蛋白質結合甲状腺ホルモンに含有されるヨウ素が作用の本体である。ヨウ素は、末梢血リンパ球に直接作用し、T細胞の増殖分化制御、サイトカイン産生制御、IgE産生制御、線維芽細胞に作用してIL4、TNFαの活性化を抑制し組織損傷から臓器を保護する。またヨウ素のハロゲン作用により細菌、ウイルスに対する殺菌効果があり炎症を抑制し、がんの微小環境を改善する。ミトコンドリア機能回復により組織代謝改善作用より糖都市は改善、抗炎症、抗アレルギーを通して抗がん効果を認める。健常成人に投与されたコロイドヨード剤の影響については、血中、尿中ヨウ素の有意な増加を認めるものの一般生化学検査、心電図等に異常は認めなかった。甲状腺機能検査では、T4は正常範囲内ではあるが低下が認められる。TSH、サイログロブリンは有意な増加を認める。これはヨード過剰状態では甲状腺の自己調節機能(TSH)が働いたためと考えられる。投与の中止により、甲状腺機能は速やかに投与前の状態に復帰した。

安全性に関する報告では、数100症例に投与し重大な副作用は認められなかった。

放射線治療、化学療法、温熱治療などと組み合わせて使用してもその治療効果を減弱することなく奏効率を向上させた。しかし、下記の患者様には、慎重投与をお勧めします。

1.慢性甲状腺炎
2.甲状腺機能亢進症
3.先天性甲状腺ホルモン産生障害
4.高齢者への投与

ヨウ素に関する学術文献報告によると

①分極率の大きなヨウ素はソフト塩基であり、ソフト酸であるCu+、Ag+、Hg+、I+、I₂+と安定な結合を形成する。
②2個のヨウ素原子が結合してヨウ素分子となる。
③ヨウ素は炭素原子やほとんどの金属と反応してヨウ化物を形成する。
④PETでは、¹³¹Iを使用する。
⑤甲状腺がんの診断には、Na¹³⁴Iが使用されている。

もっとも、がん集学的治療におけるコロイドヨード剤使用の目的としては

①発がんメカニズムがgenetic/epigeneticいずれの場合においてもがん細胞におけるアポトーシス機能は、喪失されている。アポトーシス機能の中心になるのがMtであるが、コロイドヨード剤はMt機能を正常化しアポトーシス機能を修復する。
②もう一つの効果は、ウイルス発がんと考えられる病態においての抗ウイルス効果によるがん増殖抑制である
③さらに電子レベルでの抗腫瘍効果も期待できる
④Mt活性化によるP.Sレベルの向上よりQOLの改善をはかることができる。

医療法人悠健ドクターアンディーズクリニックでは、がん患者様に対しては、大量自家血オゾン療法、高の濃度ビタミンC療法と同時にコロイトヨード点滴と内服薬を行っております。
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