CAR T細胞は

血中を流れる一般的なリンパ球のうち、T細胞の遺伝子を改変するもの。特別のがん抗原だけに結合するT細胞受容体を人工的に発現させた患者自身のT細胞を患者の血中に戻し、がんを容易に発見する仕組みを作ることとT細胞を体内で増殖させることによりガンを攻撃。がん免疫細胞療法の一種で、遺伝子治療技術も含む。価格は一回5,000万円と非常に高額で、通常一回の治療では不十分です。CAR T細胞と相互作用しやすいリンパ性白血病には効果があるものの固形癌には効きにくいだそうです。

では、他に癌と闘うのは、どういう細胞はありますか?

「免疫」は、疾病治療・予防の基本。皮膚からの外敵(細菌やウイルスなど)や、内なる敵(癌細胞)を攻撃排除する機構。生来の自然免疫系と、後天的に得られた獲得免疫系といいます。免疫システムは、加齢、ストレスで衰え、50歳時には免疫力が疾病のリスクを下回る。「NKT細胞」とはヒトリンパ球に僅かに(0.1%)存在する免疫細胞で、T細胞、B細胞、NK細胞に続く第4のリンパ球ともいわれています。NKT細胞は自然免疫系と獲得免疫系を同時に活性化し、NK細胞とキラーT細胞の両方の性質を併せ持つ。がんを直接的に殺す働きと、免疫性全体を賦活化することによる間接的な抗腫瘍効果を持つ。NKT細胞の働きは、T細胞とNK細胞の両方の働きを併せ持ち、素早く異常細胞を発見して攻撃、また、抗原提示細胞も殺傷。直接または間接的な攻撃により強力な抗腫瘍効果がある。抗原提示がん細胞と免疫系全般の両方に働く。自然免疫系、獲得免疫系 の両方。T細胞は、自然免疫で対処しきれないがん細胞を処理する。一度相手を認識すると素早く攻撃する。攻撃力。抗原提示がん細胞を対象する。獲得免疫系である。抗原が提示された細胞。NK細胞は、自然免疫系、免疫系全般を対象とするが抗原提示がないがん細胞には働かない。常に体内を巡回し、通常でない細胞を発見すると司令官役の細胞の指示を受けずとも素早く攻撃できる細胞。手術摘出後のがん細胞や人工ペプチドが必要。

①NKT細胞標的治療

獲得免疫系と自然免疫系の両方に作用するため、事前の手術が不要。遺伝子の改変を行わない。どんな患者をも対象として治療できる!放射線耐性が強いため、放射線治療をした患者にも有効に作用する!国による臨床試験が行われてきており、科学的な実証が得られている!

②αβT細胞療法

病状が重い、あるいは強い化学療法などのために血液中のリンパ球の数や機能が低下している場合でも、十分な量まで増殖が可能.抗CD3抗体とIL-2のみで効果が十分か。抗がん剤投与時に効果あるとされる。

③γδT細胞療法

T細胞が主。ゾレドロン酸とIL-2 による。骨腫瘍・骨転移のみに効果的

④NK細胞療法

αβ(アルファベータ)型のTリンパ球を活性化させることを基本とする活性化自己リンパ球療法に加え、選択的にNK細胞を増殖させる技術が利用できるようになりました。これまでは、NK細胞を増殖させても染色体に異常が生じ、安心して利用できる技術は確立できていませんでしたが、当社が採用した新たなNK細胞の培養法は、このような問題点を解消した安心できる技術です。αβ型 Tリンパ球はHLAクラスIが発現しているがん細胞を標的とするのに対し、NK細胞はHLAクラスIの発現が低下・消失したがん細胞を標的に傷害性を示します。細胞は強度なストレスにさらされると、その細胞表面上にMICA等のストレス誘導性のタンパク(群)を提示するようになります。がん細胞表面にはこのMICA等のストレス誘導性のタンパク質が大量に発現してきます。

NK細胞はMICAを認識できるNKG2Dとよばれる細胞表面の活性化受容体をもっており、これらが結合することでがん細胞を殺傷する機構を兼ね備えています。患者さん個々のがんの中にはHLAクラスI陽性・陰性の両タイプのがん細胞が混在している場合もあり、これら二種類の活性化細胞を患者さんに合わせて選択できるようになったことは、治療効果増強につながるものと考えられます。またNK細胞は、抗体医薬でがん細胞が傷害される機構である、ADCC(抗体依存性細胞傷害)を担う中心の細胞であり、製薬企業が開発を進める抗体医薬との相乗効果が期待されています。

⑤CTL(Cytotoxic T-lymphocyte Therapy)療法

AKT-DC(Activated Killer T cells and dendritic cells)手術後の再発予防にエビデンスのある理想的な治療法AKT-DC療法は、2012年まで千葉県がんセンター木村秀樹博士のもとで国の認めた先進医療として臨床研究され、がん治療として提供されてきました。肺がんの根治手術を施された患者さんに対し、手術時に切除した所属リンパ節を用いて自己のリンパ球を増殖・活性化させ、強力にCTL (細胞傷害性Tリンパ球)を誘導する治療法です。がん所属リンパ節には患者さん自身の複数のがん抗原を提示しているDC(樹状細胞)が 自然に存在しており、抗CD3抗体の刺激なしにこれらの抗原提示によって増殖してくるキラーT細胞を中心に治療に用い、これにより増殖したリンパ球の多くがCTLとして活性化されます。術後の再発予防として理想的なテーラーメイド型の個別化免疫細胞療法と言えるでしょう。

⑥樹状細胞(Dendritic Cell=DC)

体内でがん細胞を直接攻撃するTリンパ球に、がんの目印(がん抗原)を教え、攻撃の指示を与える免疫細胞です。樹状細胞にがん細胞のタンパク質が取り込まれると、それが細胞内で分解され、患者さんのがんの情報(抗原)として樹状細胞に記憶されます。すると樹状細胞は記憶した抗原を表面に目印として出します。それを患者さんの体内に戻すことで、「目印」を頼りにがん細胞だけを集中的に攻撃するTリンパ球 (細胞傷害性Tリンパ球:CTL)を効率よく誘導することができるのです。こうしたがん攻撃の「司令塔」ともいえる樹状細胞を用いて、がんをより効率的に攻撃することを目的とする治療法を、樹状細胞ワクチン療法(DCワクチン療法)といいます。

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