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現代人がかかりやすい生活習慣病の代表的な疾患のひとつである「糖尿病」。

その名前を耳にする機会は多くても、具体的にどういった疾患なのかを深く理解しているという方は少ないのではないでしょうか。
しかし、いまや国民の5人に1人が糖尿病患者、あるいは糖尿病予備軍であると言われており、現代の日本を生きる人々にとっては非常に身近な疾患です。

糖尿病を予防するためには、正しい知識を身に着けて日々の生活を見直すことが大切です。
今回は、予防のために覚えておきたい、糖尿病についての基礎知識をご紹介いたします。

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病は、血糖値が高くなってしまうことで起こる病気です。
血糖値とは血中のブドウ糖の濃度を指す値で、空腹時で80~110mg/dLが正常とされています。

食事によってブドウ糖を摂取したあとでも140mg/dL程度。
この値よりも高い値が続く状態を「糖尿病」と呼ぶのです。
血糖値が高くなってしまうのは、インスリンというホルモンの働きが弱まったり、分泌量が減ったりしてしまうため。

インスリンとは、膵臓で作られる、体内の血糖値を下げる働きをするほぼ唯一のホルモンです。

糖尿病の症状

血糖値が高い状態が続くことで、以下のような症状が現れます。

■尿の量が増える
増えすぎたブドウ糖を排出する際に水分も排出されるため、尿の量が通常よりも多くなります。

■のどの渇き
尿の量が増えることで水分が不足し、のどが渇くようになります。

■体重の減少
糖を上手く取り込むことができず尿として排出してしまい、代わりにタンパク質や脂肪をエネルギー源として使用することで体重が減っていきます。

■異常な疲れ
糖を上手く取り込めないことによるエネルギー不足や体重の減少により、疲れを感じやすくなります

糖尿病のタイプ

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糖尿病には、「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の2つのタイプがあります。

「1型糖尿病」は何らかの原因で膵臓の細胞が壊されてインスリンの生成ができなくなることで起こり、「2型糖尿病」は食事の偏りや運動不足、 肥満やストレスなどの生活習慣が原因でインスリンの分泌量が減ったり、働きが悪くなったりすることで起こります。

1型糖尿病の場合は、先ほどご紹介した「尿の量が増える」「以上にのどが渇く」などの自覚症状が急に起こりますが、2型糖尿病の場合は軽症のうちは自覚症状が見られないため、 気づかないうちに進行していってしまうことも。糖尿病が進行すると、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる重大な疾患を引き起こしてしまいます。定期的な検査で早期に発見し、食事や運動で血糖値をコントロールすることが大切です。

現代の日本人が覚えておきたい糖尿病の基礎知識をお伝えしました。運動不足や食事の偏りなど、身に覚えのある方も多いはずです。他人事と楽観視せず、日々の生活習慣を見直して糖尿病を予防していきましょう。

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