がんにおける免疫療法の歴史と免疫細胞療法の誕生秘話

がんの免疫療法は、今や「外科療法」「放射線療法」「化学療法」に並ぶ第4の治療法といわれています。
免疫療法のなかでも特に注目を集めているのが、自身の免疫細胞を使って免疫力をアップさせる免疫細胞療法でしょう。
今回は、がんにおける免疫療法の歴史と、免疫細胞療法が誕生し経緯について見ていきましょう。

免疫療法の歴史

がんの早期発見メリット1:生存率を上げる

がんの免疫療法の歴史は1960年代後半からスタートします。
アメリカやフランスなどでBCG生菌を肺がんや白血病、悪性黒色腫などで使われるようになったのが始まりといわれています。

●1970年代

BRM療法(免疫賦活療法:めんえきふかつりょうほう)といわれるキノコ由来の免疫療法剤が誕生しました。シイタケ由来のレンチナン、カワラタケ由来のクレスチンという物質に免疫をアップさせる効果があると用いられたのです。ただし、がん細胞そのものを攻撃できるパワーはなかったのです。

●1980年代
サイトカイン療法が登場します。
免疫細胞が放出するサイトカインというたんぱく質を投与することで、免疫力アップを期待できるのです。
サイトカインのひとつ、「インターフェロン」は今でも腎臓がんや骨髄腫、脳腫瘍などの治療薬として使用されています。

●1990年代
免疫細胞療法のひとつ活性化リンパ球療法が誕生します。
患者本人のリンパ球を培養し体内に戻すという方法です。自身のリンパ球を用いるため副作用がほとんどないというメリットがあります。
一方で攻撃対象であるがん細胞をしっかりと見分けられないというデメリットもありました。

さらに同じ1990年代には、がんの免疫細胞療法が一歩前進しました。それが、がん細胞を特定することができるようになったペプチドワクチンと樹状細胞ワクチン療法です。
人工ペプチド(アミノ酸の塊)のワクチンを投与したり、樹状細胞にがん細胞を覚えさせたりすることで、効率的にがん細胞を攻撃できるようになりました。
重い副作用が出にくかったり、化学療法や外科療法などと併用できたり、転移したがんにも対応できる点が大きなメリットになります。

免疫細胞療法の始まりはLAK療法

免疫細胞療法の基礎を確立したのは、米国政府研究機関NIHです。1984年に研究が本格化しましたが、期待したほどの効果が得られることなく数年で衰退してしまいました。
その流れを汲んで誕生したのが、免疫細胞療法ひとつである活性化リンパ球療法です。

その他にも、がんへの効果を狙い腫瘍組織浸潤活性化リンパ球療法(TIL)や、細胞障害性活性化リンパ球療法(CTL)なども研究されましたが、LAK療法と同様に期待した効果が得られずに衰退しました。

こうした経緯により、今では樹状細胞ワクチン療法や、患者自身のNK細胞を増殖させ体内に戻すNK細胞療法などが免疫細胞療法の代表的な治療法となっています。

免疫療法はこのような歴史の流れのなかで、さまざまな研究が繰り返しおこなわれてきました。
その歴史を経て生まれた免疫細胞療法は、最先端技術の結晶ともいえるがんの治療法です。
本来自身が持っている免疫力をアップさせて、体に負担の少ない免疫細胞療法を選択してみてはいかがでしょうか。

がん免疫細胞療法、がん早期発見、がん予防についての詳しくは、ドクターアンディーズクリニックまで、03-3401-0720

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