アフェレーシスによる成分採血とは?

医療業界では専門的な用語がたくさんあります。
樹状細胞ワクチン療法で使用される「アフェレーシス」というのも、そのひとつだといえるでしょう。
免疫療法で使用されているアフェレーシスとは一体どのようなものなのか、分かりやすくご説明します。

アフェレーシスとはどんなもの?

アフェレーシス(apheresis)はギリシア語で「分離」を意味する、血液浄化療法のひとつです。
一般的に血漿交換や血漿吸着療法、二重濾過法、直接血液灌流(かんりゅう)法、白血球除去療法などで使用されます。

樹状細胞ワクチン療法においては、「アフェレーシス」を樹状細胞ワクチン療法内で使う成分採血のマシン、もしくは成分採血そのものを指すことが一般的です。

アフェレーシスによる成分採血とは?

アフェレーシスによる成分採血とは?

成分採血とは、血液中のある成分だけを採血する方法です。
樹状細胞ワクチン療法において必要となる樹状細胞を培養するには、白血球の一部である単球を取り出す必要があります。
そのためにアフェレーシスを行います。

アフェレーシスにかかる時間&仕組み

採血した血液は、アフェレーシスのマシンを通る途中に遠心分離されて必要な成分のみを取り出します。
樹状細胞ワクチン療法の際に必要としない血液成分は、マシンを通り再び体内へと戻されます。
血液内には白血球以外にも血漿や血小板、赤血球などがありますが、比重が違うため遠心分離にかけることで単球を含む単核球画分だけを取り出すことができるのです。

アフェレーシスには約2~3時間かかるので、当日は時間に余裕を持っておくと良いでしょう。

アフェレーシスで取り出した単球をどうするの?

アフェレーシスで取り出した単球は、細胞を刺激するサイトカインと呼ばれるタンパク質などを使って樹状細胞へと培養していきます。
そして培養した樹状細胞に、がんの目印となる人工的に作った抗原ペプチド、もしくは患者様本人のがん組織に含まれる抗原を提示させます。

その後、注射で体内に樹状細胞ワクチンを入れ、がん細胞のみを攻撃する細胞傷害性T細胞を増加させることで免疫力アップを図るのです。

アフェレーシスは、樹状細胞ワクチン療法において必要な単球を取り出すためには必要不可欠なものといえます。

アフェレーシスがあるからこそ樹状細胞ワクチン療法が成り立つともいえるでしょう。
治療の際にあまり耳慣れない言葉を聞くと、時に理解が追いつかなく不安を覚えることもあるでしょう。
気になることはその都度担当の医師にひとつひとつご質問して、治療前に不安を解消するようにしてください。

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