樹状細胞ワクチン療法に使用される「樹状細胞ワクチン」ってなに?

がんの「第4の治療」といわれ注目が高まっている免疫療法。
免疫療法とは生まれながらにして持っている免疫力をアップさせ、がんの治療に役立てるというもの。
免疫療法にはいくつかの種類がありますが、今回は樹状細胞ワクチン療法に使用される樹状細胞ワクチンについて分かりやすくご説明します。

「樹状細胞ワクチン」の樹状細胞とは?

樹状細胞ワクチンがなにかを説明する前に、樹状細胞について知っておきましょう。
樹状細胞は免疫細胞のひとつであり、木の枝のような突起が特徴の細胞です。
血液によって運ばれるため体の至る所に存在し、リンパ球にがんを攻撃する命令を出すなど免疫系統における司令塔のような役割を持っています。

樹状細胞ワクチンを理解するうえでカギとなるのが、樹状細胞そのものががんと闘うわけではないということです。
あくまでも樹状細胞はリンパ球に「この目印に従って攻撃して」と命令を出すだけなのです。

ただ、樹状細胞の働きが追いつかなくなったりすると、がん細胞の増殖に歯止めがかからなくなってしまうため必要不可欠な細胞だといえます。

樹状細胞に目印を教えたのが樹状細胞ワクチン

樹状細胞ワクチンを作るまでの流れをご紹介しましょう。
まず患者様より採血した後、アフェレーシス(体外循環型の血液分離装置)などの装置を使い血液成分を分離させて単核球を取り出します。
そして単球から、樹状細胞を培養します。
その後、患者本人のがん組織が入手できればそれを樹状細胞に覚えさせます。
もしがん組織が入手できない場合は、人工的に作った抗原ペプチドを樹状細胞に覚えさせるのです。

これらの目印を覚えた樹状細胞が樹状細胞ワクチンとなり、この樹状細胞ワクチンを注射で体内に戻しリンパ球にがんを攻撃せよと働きかけるのが樹状細胞ワクチン療法です。

樹状細胞ワクチン療法は体への負担が少ない治療法

樹状細胞ワクチン療法は体への負担が少ない治療法

樹状細胞ワクチン療法などに代表される免疫療法は、患者本人の免疫力アップを図るため正常な細胞を傷つける心配がありません。

また、副作用も少ないだけでなく、他のがん治療とも併用できるなどのメリットもあります。
さらに、免疫力アップによりがんの転移や再発を抑えたり、リンパ球ががんの目印を覚えることで長い間効果が持続する期待もできます。
また、施術時間も短いので治療の負担も減らせますし、がん治療に生活が左右されにくいので生活の質の向上も見込めるでしょう。

がんの免疫療法は、徐々に日本でも知られつつありますがまだまだ認知度の低い治療法です。けれど、海外では免疫療法を含めさまざまな研究がおこなわれています。
アンディーズクリニックでは、住んでいる場所に左右されることなく患者様が希望する治療を提供させていただきたいと考えております。

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