最先端&理にかなった治療法である「がん遺伝子療法」に注目

がんを治療する際に一般的なのが、手術や放射線、抗がん剤の投与など。
このような治療法があるなかで、現在最先端の治療法として注目を集めているのが、上記の3つに当てはまらないがん遺伝子療法です。

がん遺伝子療法は、点滴や注射によって体に正常な遺伝子を送り込み、がん細胞の根絶を目指す治療法になります。
また、再発予防や転移予防などにも大きく役立つ療法となっています。
一体どのような治療法なのか、がん遺伝子療法を詳しく探っていきましょう。

がん遺伝子療法とは

がん遺伝子療法とは

がんの遺伝子療法は、がんの抑制遺伝であるp53遺伝子を人工培養しそれを点滴や注射で体内に投与する治療法です。p53遺伝子の働きにより、がん細胞を小さくさせたり働きを抑えたりします。
がんは、そもそも遺伝子に異常が起こることで発症します。
そのことから見ると、p53遺伝子を使用したがんの遺伝子療法は発生源にダイレクトに働きかけるため、理にかなった治療法だといえるでしょう。
 

p53遺伝子はどういったもの?

p53遺伝子という名称を聞いたことがある方はほとんどいないでしょうが、元々私たちが生まれ持っているものです。
p53は、細胞が損傷したなどのシグナルと受けると他の遺伝子に働きかけて細胞内で傷ついたDNAを修復したり、細胞分裂の周期を調整したりする働きがあります。

また傷が修復できない場合はp53遺伝子が細胞を消滅させたりもします。
このp53遺伝子が十分に働かなくなるとがんが発症すると考えられており、現にがん患者の多くはp53遺伝子の変異によりその機能が働いていないといわれているのです。

遺伝子療法のメリット

がんの遺伝子療法は、以下のようなさまざまなメリットがあります。

 2~3週間で効果が現れる
 がん細胞が治療に対して対抗力を持ちにくい
 p53遺伝子は正常な細胞にダメージを与えない
 副作用が少ない
 化学療法や放射線治療などのがん治療と併用することができる
 がんの種類に限定されず治療が行える
 治療にあたって年齢制限がない
 入院の必要がない
 施術方法が注射か点滴なため長時間拘束されない
 がん治療だけでなく、発生や再発・転移の予防としても効果を発揮する

このような遺伝子療法のメリットを得るためには、遺伝子を運んでくれる最新のベクターやがん抑制タンパクを使用することが大切です。

また、抗がん剤や放射線治療と組み合わせることでがんの再発予防や転移予防としての相乗効果も期待できます。

がんの遺伝子療法はアメリカにあるがん専門病院「M.D.アンダーソンがんセンター」を始めとして行われているだけでなく、さまざまな国で研究が進められています。
がんの治療・再発予防・転移予防するため、がん遺伝子療法を含めさまざまな治療の選択肢を持つようにしてはいかがでしょうか。

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